和室をペンキでオールリノベーション

大阪住之江にある築50年以上経つ古民家「Liza House」の和室を、砂壁、天井、柱すべてをペンキでリノベーションしました。
大がかりな工事を行うことなく、費用も抑えながらペイントでリフォーム。
オールリノベすることで壁の汚れや柱の色あせが一変し、和モダンな空間に。
その方法を詳細にご紹介します。

教えてくれる人

ニッペホーム

ニッペホーム

・ニッペホームプロダクツの商品開発部署
・お客様に満足していただけるような商品を開発、販売しています
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目次

1.築50年以上の、古民家を民泊用にリノベーション!

大阪住之江にある「Liza House」はカフェやワークショップとして利用されていましたが、もともとは店主のおじいさん、おばあさんが住んでいた築50年以上もする古民家でした。

幼い頃の思い出もあり、もともと古民家として利用しようと大きな変化をつけずに修繕してきたそうです。でも、築50年以上経つ家の砂壁は所々剥がれ、汚れていて部屋全体が薄暗く感じたりと、ずっと気になっていたとのこと。

今後、リニューアルして民泊としても利用しようと考えていた時に民泊仲間が砂壁をDIYでリニューアルされたことに触発されて和室リノベーションしました。

2.砂壁をはがさずに塗る方法、天井や柱の木部を塗る方法をご紹介します

通常、和室をリノベーションするには、砂壁をはがしたりなど大掛かりな作業が必要ですが、砂壁をはがさずにそのままペイントでき、天井や柱などの木部もペイントできれいにする方法をご紹介します。

3.塗装の前にしておくこと

塗装前に、汚れないように畳を外してから全体にシートを敷きましょう。

4.オイルフィニッシュ塗装ー木部をペイント

天井や柱などの木部を木目の質感を生かし、木部を保護する「WOOD LOVE オイルフィニッシュ」のエボニーブラウンで塗装します。

5.オイルフィニッシュ塗装ー天井にはメラミンスポンジがオススメ

天井などの広い面を塗装する際はメラミンスポンジでの塗装がオススメです。大き目のスポンジを手に持てるサイズにカットし塗装する部分を斜めにカットします。

6.オイルフィニッシュ塗装ー天井や柱を塗りましょう

天井や柱を塗っていきます。木目に沿って塗ると綺麗に仕上がります。

7.オイルフィニッシュ塗装ー格子の扉を塗りましょう

ハケで格子の扉を塗装します。通常、格子の部分は細かな養生を行わなければなりませんが、オイルフィニッシュはガラスに浸透せず、木部の部分だけを塗装することができます。

8.オイルフィニッシュ塗装ー格子をふき取りましょう

全体を塗り、最後にガラス部分を拭き取ることで養生する手間を大幅に減らせます。

9.砂壁塗装ー砂壁について

砂壁は触ると砂が少しずつ崩れ、そのまま室内用塗料を塗ると塗料の水分で崩れてしまいます。
下地を固めるシーラーを下塗りすることで、塗装できるようになります。

10.砂壁塗装ー下塗り塗料について

事前に砂壁がはがれかかっている部分などを補修しましょう。「マルチ固める止めるシーラー」をはがれかかっている部分に塗り、十分乾燥させてから、補修材で補修します。
今回は「手で塗るMORUMORU」で補修を行いました。

11.砂壁塗装ー砂壁について

砂壁、繊維壁などの素地や上塗り塗料の耐久性をあげる「マルチ固める止めるシーラー」を塗装します。
箱がそのまま容器になり、ローラーも入るので扱いやすい商品です。

12.砂壁塗装ー下塗り塗料をハケで塗装しましょう

はじめに天井に近いところからハケで塗装します。下地が見えなくなるまで塗る必要はありません。全体に薄く塗装しましょう。

13.砂壁塗装ー下塗りを塗料をハケで塗装するコツ

シーラーは水っぽい為、ハケで塗る際に上から下に動かすと床に垂れやすくなります。ハケ先を下にして、下から上に動かしながら塗装すると垂れにくくなります。

14.砂壁塗装ーロールが容器に入る!マルチ固める止めるシーラー

マルチ固める止めるシーラーは、外箱が容器になっているので、そのまま塗装することができます。

15.砂壁塗装ー下塗り塗料をローラーで塗装するコツ

段ボールなどを左手に持ち、壁に当てながらローラーを塗ることで、床に垂れずに塗装できます。

16.砂壁塗装ーシーラーを乾燥させます

全体を塗装したら十分に乾燥させ上塗りをしましょう。シーラーを塗ることで砂壁が固まると共に、上塗り塗料の密着が強化されるのできれいに仕上がり、かつ耐久性が上がり長持ちします。

17.砂壁塗装ー上塗り塗料を塗装しましょう

いよいよ上塗り塗料を塗ります。
今回は室内用水性塗料「STYLE DIYペンキ」のガーネットとコットンの2色で塗装しました。
シーラーと同様に、ハケで細かな部分をローラーで広い面を塗装しましょう。

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18.和室リノベーション最後の補修

乾燥後、塗り残しやマスキングからはみ出した部分があった場合は補修しましょう。紙コップなどに少量出し、先の細い箸などを使用して補修していきます。

19.古民家が和モダンな空間に

築50年以上の古びた和室が、オールリノベで和モダンな空間に。

20.使用した道具のご紹介

最後に使用した塗料のご紹介です。参考になさってください。

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