水性塗料と油性塗料の違い

塗料には主に水性塗料と油性塗料の2種類があります。乾燥するときに水分が蒸発するものが水性塗料で、有機溶剤が揮発するものを油性塗料と呼びます。なぜニオイの強い油性塗料を使用する必要があるのでしょう?

この記事では塗料の種類によるメリット、デメリットをご紹介します。

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目次

CHAPTER-01
水性塗料のメリット

水性塗料の一番の長所は、臭いがほとんどしないことです。なぜなら塗料が乾燥するときに、油性塗料は含まれるシンナーが蒸発するので臭いが発生するのに対し、水性塗料は水分が蒸発するだけなので臭いが発生しません。
他にも、シックハウス症候群や大気汚染の一因とされる「VOC(揮発性有機化合物)」の排出が少なく室内環境基準F☆☆☆☆を満たしたものが多いこと、油性塗料のようにシンナーを含んでいないため引火する危険性が低いので管理場所や施工場所などでの火事の心配が少ないということ、使用した道具類を水道水で洗うことができること、などが挙げられます。
とても扱いやすいので、DIY初心者に特におすすめです。

CHAPTER-02
水性塗料のデメリット

水性塗料は油性塗料に比べ乾燥しにくく、塗装に適していない時期(気温が低い時期や湿気の多い時期)に左右されやすい塗料です。なるべく暖かく晴れている日に、十分な換気をしながら塗装を行いましょう。
また水性塗料は、窯業系サイディングやモルタルなどの素材にはよく馴染みますが、アルミやステンレスといった金属部分には密着しにくい性質があるため、屋根の下塗りや、雨樋・破風板・軒天井などの塗装には向かないケースがあります。その場合には、下地をサンドペーパーで磨く、油性塗料で下塗りをする、といった方法もあるため、製品の使用方法をよく読みましょう。

CHAPTER-03
油性塗料のメリット

油性塗料の一番のメリットは、耐久性の高さと仕上がりの美しさです。
油性塗料に含まれるシンナーなどの有機溶剤には、耐久性の高い塗膜を作る力があります。
また、仕上がりの美しさの要素として塗膜が自ら真っ直ぐになろうとするため、油性塗料を塗った直後はハケ跡がありますが乾燥とともにハケ跡がなくなり、デコボコのない真っ直ぐな塗膜となります。
環境に左右されにくく乾燥が早いことや、密着性が高いため素材を選ばずに塗装できることもメリットの一つです。金属などへの塗装が可能であったり、下地塗りをしないで済むこともあったりと、水性塗料で対応できない箇所の塗装に向いています。

CHAPTER-04
油性塗料のデメリット

油性塗料は有機溶剤としてシンナーを使用しているため、水性塗料と比べ臭いがします。溶剤は、健康や環境に被害を及ぼす「VOC(揮発性有機化合物)」を排出するため、塗装する際は近隣への配慮も必要です。また、シンナーは引火性が高いという性質上、保管場所や管理の仕方に十分注意しなければなりません。
最近では弱いシンナーでも溶かせる「弱溶剤」と呼ばれるタイプの塗料も開発されています。従来の溶剤塗料よりも臭い、刺激が少なく、人体や環境への影響が少ないため、水性塗料を適用できない箇所の塗装に向いています。

CHAPTER-05
選び方のポイント

水性塗料にも油性塗料にも、それぞれメリットとデメリットがあります。
ざっくりとですが、室内で使用する場合は臭いや環境に配慮した水性塗料、屋外など耐久性を求められる部分には油性塗料がおすすめです。

また、室内でもフローリングなどの高い耐久性が必要となる部分は油性ニスやフローリング専用塗料で塗装しましょう。
なお、屋外でも水性塗料を使用することは可能です。完全に乾燥すれば水に流れることはありません。
ただやはり耐久性が高いのは油性塗料ですので、特に直射日光が当たる面や、下地が鉄部でさびが発生しやすそうなところは油性塗料がいいでしょう。

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